からだと自然
後頭部をゆるめる ぐるぐると考えごとがまわって眠れない夜の対処法

Glass Story
考えことで眠れない夜
ぐるぐると考えごとをして眠れない夜があると思います。
たとえば、仕事の発表内容や、宇宙人がいるかどうかといった、今考えても仕方がないことでもいったん考え出すと頭のなかを思考の虫みたいなものがぐるぐると回っているような感覚になる。
ひどいときは、思考の虫がこめかみや頭頂部、後頭部を飛びまわってはぶつかるといったことを繰り返すように、ズキズキ、キリキリ、頭痛が襲う。
集中して何かを考えていると、頭に血が上っていきます。
首や肩、頭がぎゅっと収縮(「頭が固くなる」)し、熱を帯びていく。
でも、考えごとをやめればまもなく思考の固まりも首から下に降りていき、次第に頭は冷静になって落ち着きます。
ところが、考えごとで眠れない夜というのは、こういう風に思考が下に降りていきません。ぐるぐると首から上で停滞してしまって、考えごとが考えごとを呼んで連鎖して一向に鳴り止みません。
ちょうど頭と首のつなぎ目の凹んだ部分が緊張(こり)で通行止になって、思考が降りていけないような感覚になると思います。
だから、考えごとに惑わされずにぐっすりと眠りにつくためには、その流れを妨げないように、後頭部から首にかけての緊張をゆるめる必要があるのです。
頚椎二番をゆるめる
整体的にみると、首の緊張、特に、考えごとで眠れないようなタイプの不眠の症状のときは、頭の血行や顎関節症などと関連する頚椎二番(ぼっこりと突き出た骨)の硬直が原因となっている場合が考えられます。
頸椎二番が硬直していて、頭頂部につながりますと、頭の中で堂々巡りというのか、考えがまとまらなくなります。簡単に言えば、頭の血が降りないのですが。ですから、頭は熱くなっているものです。
そこで、この頚椎二番と後頭部の緊張をゆるめる対処法として、この体勢で眠るとよいというおすすめの方法を紹介します。
僕自身、考えごとで眠れない夜には、この方法で眠ると、くっきりと輪郭のあった〈考えごと〉が次第にゆるみ、思考の固まりが、首から下に溶けて流れ落ちていく感覚が実感できます。
さて、その対処法ですが、とてもシンプルです。
まず仰向けで眠り、足先を少しだけ持ち上げるように枕やクッションなどの上に載せましょう(頭には枕を使わないこと)。
以上(簡単でしょ)。
画像 : 『整体 楽になる技術』片山洋次郎著
なぜこの体勢で眠ると眠れるようになるのでしょう。
整体師の片山洋次郎さん曰く、考えごとを誘発し、睡眠を阻害するこの首や後頭部の緊張は、腰(腰椎一番)と連動していると言います
そのため、クッションなどを利用して足先を軽く持ち上げることで、まずは腰椎一番の緊張をゆるめる姿勢をとるのです。静かに深呼吸しながら、数分でもその体勢で眠っていると、感覚として体が緩んでいくのがわかります。
背中や腰の硬直は、ぽっこりお腹の原因の一つになっているのですが、その下垂した内臓もゆっくりと上がっていきます。
こうして腰周辺の緊張のゆるみに連動するように、首の緊張も徐々に緩んでいく、というわけです(背中がじんわりと温かくなっていくのが緩んできたサインです)
眠れないことに焦って、眠ろう、眠ろうと気を張るよりも、こうして〈考えごと〉がスムーズに降りていくように体をゆるめることで、結果的に眠りにつくことができます。
少なくとも疲れた頭を休めることはできるので、ぜひ考えごとで眠れない夜には試してみて下さい。
骨盤にきく―気持ちよく眠り、集中力を高める整体入門 / 片山洋次郎
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